≪デボーションの友≫2023/8/24-19
- 2023.08.14
- ディボーションの友
2023/8/14(月) 担当 高谷清師 ルカ 4:14-15 賛美 聖歌(総)608 聖歌 574
ルカは「イエスは“霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。その評判が周りの地方一帯に広まった。イエスは諸会堂で教え、皆から尊敬を受けられた。」と記している。神であった言は聖霊によってマリアの胎に宿り、洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。すると、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」という声が、天から聞こえた。イエスは聖霊に満ちて、ヨルダン川からお帰りになり、荒れ野の中を“霊”によって引き回され、悪魔の試みに遭われ、御言葉によって勝利し、霊”の力に満ちてガリラヤに帰られた。霊”の力に満ちて諸会堂で教え、皆から尊敬を受けられた。イエスは常に霊に満ちておられ、その宣教は霊の力によったのである。主は時が来てご自身が世を去られるにあたって「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。信じて洗礼を受ける者は救われるが、信じない者は滅びの宣告を受ける。」(マル16:12-16)と語って、弟子たちに宣教を命じられるとともに「わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高い所からの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。」(ルカ 24:49)と命じられた。弟子たちはエルサレムにとどまり、祈り、待ち望み、ペンテコステの日の聖霊の注ぎを受けて、あらゆる国の人々に福音を述べ伝える働きを始めた。宣教は徹頭徹尾聖霊によるのである。
2023/8/15(火)担当 ラウジー満世師 創世記45:9-13 賛美 聖歌総合版628 聖歌590
長い年月を経て兄たちと和解したヨセフは年老いた父への伝言を兄たちに託す。父と全家族をエジプトへ迎え入れ、さらに5年続く飢饉の間も困ることのないようにすると言う。この父への招待にもこれまでの出来事がすべて神の導きであったと確信している言葉がある。ヨセフは伝言の中で、自分を全イスラエルの主としたのは神だと言う。すべてをご存知の神が人の理解と知識の及ばないところでヨセフをエジプトの主とされた。その過程には人間の嫉妬や悪意が関わっていたとしても、神はそれを乗り越え、耐え忍び、神との交わりの中に生き続けたヨセフの信仰を通してこの家族の救いの道を開いてくださった。
思いがけない人々の裏切りや、身近な信頼している人々からひどい仕打ちを受ける時、私たちは傷つき、人々や現状や神に対してすら不満を述べ、責めることがあるかもしれない。しかしどんなときにも耐え忍び、あきらめずに神に祈り、神に頼る者に神は素晴らしい恵みを備えて下さる。
2023/8/16(水) 担当 高谷清師 ルカ 4:16-21 賛美 聖歌(総)443 聖歌 441
ガリラヤにおいて“霊”の力に満ちて諸会堂で教え、皆から尊敬を受けられたイエスは、お育ちになったナザレに来て、いつものとおり安息日に会堂に入り、聖書を朗読しようとしてお立ちになった。イエスには預言者イザヤの巻物が渡され、お開きになると、次のように書いてある個所が目に留まった。「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるために、/主がわたしに油を注がれたからである。主がわたしを遣わされたのは、/捕らわれている人に解放を、/目の見えない人に視力の回復を告げ、/圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである。」その箇所をお読みになったイエスは「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と話し始められた。「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と言う言葉はご自身が聖書に約束された救い主であることを明らかにされたのである。イエスは、捕らわれている人に解放を、目の見えない人に視力の回復を告げ、圧迫されている人を自由にし、主の恵みの年を告げるためである。イエスこそ、罪人を代価なくして罪から解放し、神の祝福に与らせる恵みの主であられる。
2023/8/17(木)担当 ラウジー満世師 創世記45:14-20 賛美 聖歌総合版539 聖歌521
ヨセフと兄弟のことがファラオの耳に届くと、なんとファラオまでがこれを喜んだ。そして父と家族をエジプトに喜んで迎え、エジプトで最高の待遇を整えると言う。父を迎えるためにいったん故郷へ帰る兄弟に家族がエジプトへ移住するために必要な馬車まで準備する。いかにヨセフが大きな働きをしていたからと言っても、このファラオの喜びは私たちにとって驚きである。ヨセフと兄たちの対面に際して兄たちの心に悔い改めを与え、ヨセフも長年の苦しみを通して神の導きを見る信仰を養われていただけではなく、ファラオの心にも神が働いておられる。
神は愛する人々に助けを与えるためにあらゆる環境を整え、それにかかわる人々の心をも変えて下さる。神はイスラエルの民ではないエジプトの王にまで働かれるのである。世界を造られた神はあらゆる人々を治めるお方である。
2023/8/18(金) 担当 高谷清師 ルカ 4:16-21 賛美 聖歌(総)622 聖歌 586
イエスは「主がわたしを遣わされたのは」と語っておられる。この箇所について上田光正師は
「主は貧者、囚人、目の不自由な者、圧迫された者たち(つまり、わたしたち罪人)のところへ御自分からメシアとして乗り込んでこられたのではない。あくまでも、父なる神に御霊を注がれ、「遣わされた者」であられる。この徹底した自己意識が、最後まで、主の強みであった。」(説教黙想アレテイア ルカによる福音1-11章P125-250日本キリスト教団出版局2014)
と述べておられる。イエスは「人に惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがメシアだ』と言って、多くの人を惑わすだろう。」と語っておられる。また、ヨハネは「愛する者たち、どの霊も信じるのではなく、神から出た霊かどうかを確かめなさい。偽預言者が大勢世に出て来ているからです。」(Ⅰヨハ 4:1)と語っている。終末の時を迎え、「私こそ神の使い」と語る者が大勢現れ、人々を惑わしている。み言葉に固く立ち、御言葉によって吟味し、真理の内を歩もう。
2023/8/19(土) 担当 高谷清師 ルカ 4:16-21 賛美 聖歌(総)607 聖歌 573 イエスは、「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にしたとき、実現した」と語られた。ザアカイのものがたりにおいて主は「今日、救いがこの家を訪れた。この人もアブラハムの子なのだから。」(ルカ 19:9)と語っておられる。共に十字架につけられていた犯罪人に対して主は「はっきり言っておくが、あなたは今日わたしと一緒に楽園にいる」と言われた。パウロは「なぜなら、/「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた」と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。」(Ⅱコリ 6:2)と語っている。「今日」それは主の現臨される時である。イザヤ書には「そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も/むなしくは、わたしのもとに戻らない。それはわたしの望むことを成し遂げ/わたしが与えた使命を必ず果たす。」(イザ 55:11)と語られている。主の現臨の中で語られ、聞かれる主の言葉は主の御業を成し遂げる。御霊の満たしの中で御言葉を語り、御霊の満たしの中で御言葉を聞く者となろう。
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